NPO法人 若駒ライフサポートの歩み
私たちは、障がいのある子どもたちとの遊び場と卒業後の生活訓練の場として、「第二若駒の家」を1981年にスタートさせました。
その後、「どんなに障がいが重くても、生まれ育った八王子で暮らせること」を願って、緊急一時利用や宿泊体験、生活の場づくりへ事業を広げていきました。
2002年に「NPO法人若駒ライフサポート」を立ち上げ、支援を必要としている様々な障がい児者の方をサポートしています。
これからも、多くの皆さまにご理解とご支援をいただきながら、運営をしていきたいと思っています。
法人概要
法人名 | 特定非営利活動法人 若駒ライフサポート |
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所在地 | 東京都八王子市横川町521-1 |
代表者 | 理事長 鈴木祐三 |
事業の種類 | (1)障害者福祉サービス事業 ・障害者グループホーム ・障害者自立生活プログラム ・自立サポート環境整備事業 (2)児童福祉法に基づく障害児相談支援事業 (3)障害者総合支援法に基づく一般相談支援事業 (4)障害者総合支援法に基づく特定相談支援事業 (5)地域生活支援事業 ・移動支援事業 (6)障害者総合支援法に基づく障害福祉サービス事業 ・ヘルパー派遣 ・生活介護 |
法人理念
- 誰もが
- 生きる上での人権が守られ 個性が尊重される 豊かな社会実現をめざして
- 誰もが
- 自由な発想と連帯の中で 自主性を高め
- 誰もが
- 生活にゆとりと広がりがもてる ネットワークづくりを 創造的にすすめる
利用者さんとそのご家族に対して
- どんなに障害が重くても地域で楽しく「笑顔」で暮らせるよう支援をしていきます
- 「自分の人生の主役」になれるよう一人一人に合わせた、気持ちに「よりそう」支援をしていきます
- 利用者さんやご家族の「安心」を最優先した事業所づくりに取り組んでいきます
同じ理念のもとに集まった仲間(従業者)に対して
- 一人一人が「なりたい自分」に近づいていける職場づくりをしていきます
- 皆が「やりがい」を持ちながら、長く勤められる職場環境にしていきます
地域社会に対して
- ボランティアや地域の方々と触れ合い、「開かれた施設」づくりをしていきます
- 障害のある方々が社会参加することで障害者理解を働きかけ、誰もが暮らしやすい「共に生きる社会」を目指します
沿革
- 1971年
- 「八王子肢体不自由児者父母の会」が発足
- 1981年
- 「第二若駒の家」を上野町に開所
- 1989年
- 「第二若駒の家」を東浅川町に移転
- 1990年
- 「スペースらせり」が千人町に開設
- 1992年
- 「第二若駒の家」を長沼町に移転
- 1993年
- 「スペースらせり」を散田町に移転
- 1997年
- 「グループハウスろばの家」横川町に開所
- 1999年
- 「第二若駒長房の家」を長房町に開所
- 2001年
- 「プレイラセリ」を散田町に開所
- 2002年
- 「NPO法人若駒ライフサポート」を設立
「グループホームよこかわ」を設立 - 2003年
- 「ケアサービス若駒」が居宅介護支援事業を開始
「スペースらせり」「プレイラセリ」を長房町に移転
「ろばの家」を散田町に移転 - 2006年
- 「ろばの家」から「ゆうあいハウス」に名称変更し子安町に移転
指定相談支援事業始まる - 2009年
- 「ゆうあいハウス」が自立サポート環境整備事業を開始
- 2010年
- 「ケアサービス若駒」を横川町に新築移転
一階は障がい者の自立生活の場としてスタート
「第二若駒長房の家」閉所 - 2011年
- 「第二若駒の家」が生活介護事業を開始
- 2012年
- 「わかこま相談支援室」が特定・障がい児者相談支援事業を開始
「プレイラセリ」が放課後ディ事業を開始 - 2014年
- 「プレイラセリ」閉所
「ゆうあいハウス」から「わかこま相談室」へ自立サポート環境整備事業(家族支援事業)を移行
代表挨拶
NPO法人若駒ライフサポート理事長 鈴木祐三
今から40年前の暑い日でした。初めての我が子の誕生を今か今かとドキドキしながら待っていたのが思い出されます。看護師がバタバタと走り、救急車を呼んだからお父さん付いていってくださいと言われ、まだ顔もよく見ていない我が子とともに地域の中核病院に行き、医師から3日間が峠ですと言われたのが昨日のことのようです。幸い命は助かりましたが、重い障害が残りますよ、との言葉どおりになってしまいました。
誰も障害者に自身がなる、または身内に突然障害者が生じるなどとは思って生活していません。しかし、そのようなことが現実に起こってしまうものなのです。
縁あって八王子に来て30年以上が過ぎ、子供は第二若駒の家にずっと通所しています。疲れが見えている時など、「今日は休んだら」と言っても「休まない」と返答し、機嫌よく迎えの車に乗り込みます。そんなに若駒は楽しいのと聞くと「楽しい」と答えてくれます。
定年退職後ブラブラしている時、大須賀前理事長から若駒ライフサポートの理事になって欲しいとの要請があり、子供が長年お世話になっているのに何らの恩返しができていないと思い、2年前に理事を引き受けました。ところが、今度は理事長をとの要請に戸惑いました。福祉関係の仕事に就いたこともなく、子供のこともほぼ嫁さんに任せきりだった私ごときに理事長の重責が務まるのかと。しかし、大須賀さんの「本来第二若駒の家は親御さんたちの熱い思いで立ち上げたもの、その本来の姿に戻るだけです。私もこれからやりたいことがあるので、是非引き受けて欲しい」との言葉を聞き、長年のご労苦に報いるためには誰かが引き受けなければならないと、お引き受けすることになりました。
そんな訳で、知識も経験もない理事長ですが、「どんなに重い障害があっても地域で暮らそう」という理念を軸に職員の皆さん共々活動を続けていきたいと思っています。幸い熱い思いと豊富な知識・経験を持った職員の方々がたくさんいるので、実務の方はお任せし、法人を円滑に末永く存続させるためにはどうしたら良いかを考え、実現させることが理事会の役目で、その議長として働かせていただくことで少しでも恩返しができたらと思っています。
法人として今は割と順調に活動できていますが、課題は山のようにあります。それを一つ一つ着実に解決していくためには、皆様のご協力が必要です。
当法人施設を利用されている方たちが安心してこの八王子で生活できるよう、どうか変わらぬご支援、ご鞭撻を宜しくお願いいたします。
いつも笑顔で活動できる場をこれからもずっと守って行きましょう!